3時半頃妻からラインが来て
- 検尿
- NSTとゆう機械に繋がれていた
らしく、ラインの返信ができなかったらしい
NSTとは赤ちゃんの起きてる時の心拍を聞いてお腹の張りをみて破水で弱ってないかみる為のものだとか
寝る前は痛い位動いていた我が子もその時間はぐっすり寝ていて起きるまで時間がかかったためなかなか部屋に戻れなかったみたいだ
ラインで電話をして妻はまだ陣痛も始まっていなくて元気だった
元気で何よりホッと安心した
お互い明日が大変かもだから積極的に寝ようと電話は早めにやめてすぐ寝た
朝7時、会社に休みの連絡をいれる為に起きる
妻からもほぼ同じタイミングでおはようラインがきた
寝れる時に寝ようとお互い言っていたが興奮してるのかほぼ二人とも寝れていない
今日一日陣痛が来る前に出来るだけゆっくり寝てもらいたい
電話をして今日持ってきて欲しいものを確認して荷物をまとめた
動くとチョロチョロ破水した水が出てくるらしいが、まだ陣痛が無く本人は元気なようだ
朝ご飯を食べて9時を過ぎたら着替えや食べやすいお菓子等を持って病院へ
もちろん妻には会えないので受付の方に荷物を渡してすぐに家に帰った
帰りに妻から電話がありその時間は診察していたらしい
先生から言われたのは産まれる直前の赤ちゃんは本来顎が胸についている体勢だかうちの子は顎が上に向いているらしい
まだ赤ちゃんの準備ができていないという事だろうか
羊水が減り続けると危ないから今日一日陣痛が来なかったら明日陣痛促進剤をいれるとも言われた
妻は出来るだけ自然に任せて赤ちゃんのタイミングで産まれてほしいと思っていたので少し残念がっていた
死ぬほど痛い陣痛を不安を織り交ぜながらも待ち望む心境はイメージできない
だけど妻が考えていたバースプランの根っこにある赤ちゃんが自分のタイミングで出て来る出産から遠のいた事に残念がる気持ちは少しは分かる
夫のくせにとは思うけど妻も子も無事ならそれでいいと思った
二人とも無事であって欲しい
お昼ご飯の時間までお互い1時間位寝れた
妻は食前食後にNSTで診察するみたい
今はまだ自然陣痛は始まっていない
午後からもご飯の時間以外はお互いなるべく寝るようにした
といっても妻も病室で破水して動きまわれず陣痛もなく暇だし、僕は元々家で暇だから寝るしかない
赤ちゃんが出る準備ができていつ出てきてもいいように寝るようにしたのはいい判断だったと思う
夜9時に妻がNSTの測定をした後少しテレビ電話をして10時には二人ともベッドに入った
もし陣痛がきたら電話してほしいと伝えた
夜中2時ラインの着信音で起きた
「5分間隔で陣痛がきてるっぽい!」
飛び起きてラインを返信した
「痛み逃しはできてる?」
なんて気の利かない一言なんだろう
気の利かない夫に妻から電話してきた
5分間隔で下痢をする時のような痛みがきていると言った
だけどイメージトレーニングのおかげか破水して不安な中待っていたおかげか陣痛は少し嬉しそうでもあった
痛みの強度は分からないが「陣痛は1分以内に去る」「呼吸でコントロール」「横にならない」「赤ちゃんが出たがっている」事を意識して口にしている
妻は大丈夫だ、強い
横にいたい
3時にNSTをつける為に一度電話をきった
再び電話で話をしたら先生曰くまだまだ時間がかかるから今の内に寝ておきなさいと言われたらしい
体力温存するために5分間隔で波はきているけどなるべく寝ようと言い電話をきった
何時に病院に呼ばれるか分からないので持っていく物(妻から頼まれたナプキン3袋とカメラ)をまとめてリビングで雑魚寝する
朝6時半妻からの電話で起きた
「今から分娩室に行くから来てほしい」
妻の声がきつそうで疲れていた
すぐに家を飛び出したかったが病院の先生から思わぬ事を言われた
「PCR検査はしましたか?」
ハッとした
以前の検診の時に病院からPCR検査をしてから来てと検査キットを渡されていたのを思い出した
この2時間雑魚寝する前に検査はできたのになんたる失敗
でも今は後悔と反省をするよりまず妻に会いに行くために行動しなければ
使い方も分からなかったのでメーカー名と使い方でyoutube検索してその通りにやった
検査結果が出るまで15分かかるが移動時間でその位にはなると思い結果が出るプレートをジップロックに入れて荷物を持って家を出た
病院についてインターホンを押したら看護師さんが鍵をあけて入れてくれた
ナプキンは妻の病室におきカメラだけ肩からかけて分娩室に入る
痛みにこられる妻にどう言葉をかければいいか迷ったが迷う資格もないとも思った
出産を迎えた妻と子に対して夫が力になれることは少ない
気の利いた言葉を選ぶより先に妻の側に行きすこしでも不安を取り除く事だけに集中してドアを開けた
妻が僕の名前を呼んで力なく腕を振って迎えてくれた
明らかに疲れている
僕が雑魚寝をしている間妻は寝ずに絶えず迫ってくる陣痛に一人で立ち向かっていたのだ
少しでも力になりたいと思い妻の側に行き波が来るたびに吐く事を意識した呼吸を一緒にやってお尻を押した
分娩室に入った時には子宮口が8センチは開いた状態だったのであと1時間もすれば産まれると思っていたアホな僕
妻は1時から陣痛をむかえてぼくが分娩室に入ったのは7時
子宮口が完全に開いたのは9時で赤ちゃんが無事生まれたのは12時半だった
分娩室に入った時にはピークだと思っていたがそれから5時間ピークが続いたのだ
出産は鼻からスイカが出てくる痛みだと聞いた事がある
その20,30分がピークに痛いイメージがあったが実際は幾度となく押し寄せる陣痛の波で赤ちゃんがゆっくり降りてきて出産のその瞬間は陣痛のごく一部だった
出産=陣痛(赤ちゃんを出す子宮の収縮)だ
人にもよるかもしれないけど出産の瞬間がピークじゃなく陣痛のピークが長時間あるようなイメージ
確かに体力勝負なところがある
夫婦によっては1人で集中して出産を乗り越えたい人もいるだろうし立ち会っても役に立たないと考える人ももちろんいる
絶対それが悪い事ではない、夫婦でのルールは夫婦の数あるはずだ
男性が分娩室に入っても確かに役に立つことは少ないだろう
お茶を飲ませ、軽食を食べさせ、汗をふき、お尻を押し、妻が呼吸を忘れないように妻に伝わるように大袈裟に息を吐き吸う
できる事と言えばこれくらい
それでも妻が人生で一番不安で痛い時に隣にいる事には意味があるように思う
辛い時に隣にいたい気持ちも大事はずだ
妻が立ち会いを希望したりどっちでもいいよと言われるのなら男性の方は立ち会って隣にいてほしいとぼくは思う
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